転職は本当に「簡単」にできる?

インターネットがごく当たり前のインフラになっている昨今、転職活動は一昔前から比べると、
転職サイトや私どものような転職エージェントが増え、各段に「手軽」「簡単」になりました。
テレビでは転職サイトをはじめとした大手人材系会社のCMが毎日のように流れ、正に転職が
当たり前の世の中になってきています。 

では、転職は本当に「簡単」にできるのでしょうか?
結論から申し上げますと、転職自体をする(所属先の企業を変える)のは、それほど難しいことではありません。
労働人口が減少フェーズに突入し、多くの企業で人材不足が深刻化していますので、特に20代、30代にとっては「超売り手市場」になっています。
非常に転職しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
ただ一方で、転職してから数ヶ月~12年で転職先の会社を去ることになるケースが少なくありません。
転職した先の会社で、思うような結果が出せない。
社風が合わない。
前職と仕事の進め方が違う。
・・・
理由は様々ですが、2社目の勤続期間が非常に短くなるケースは、実は非常に多いのです。 

なぜ、そのようなことになるのでしょうか?
大きな理由の1つが、転職の「軸」を定めないまま転職をしてしまうことだと考えています。
「自分は、この転職で何を取りにいくのか?」
「何が譲れないものなのか、何を捨てられる(妥協できる)のか?」
「そもそも、転職をしなければ今の状況は変わらないのか?」
転職活動を始める前に、まずはご自身の考え、価値観、得たいものをしっかりと棚卸しする必要があります。
自分の軸を定めないままに活動をしてしまうと、良くも悪くも流れに乗ってしまってあっという間にゴール(転職先)までたどり着いてしまいます。
ある意味、「転職」という事実が自分の意思よりも先に起こってしまい、その結果、「こんなはずじゃなかった・・・」
ということになるのです。 

少し抽象的な表現になりましたが、次回はその「軸」についてもう少し掘り下げてお話しさせていただこうと思います。