転職後にぶつかる「壁」への対応

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年の年明けは、例年以上に企業様、個人の方の動き出しが早く、毎日のように選考が行われ、
毎晩個人の方との面談が入っているという状況です。
今年も、できる限り当ブログで、ご覧いただく方に有益な転職事情についての情報発信ができればと思います。

前回のブログでは、誰もが転職後に何らかの「壁」にぶつかるということをお伝えしました。
今回は、壁への対処についてお伝えしたいと思います。

 ①新しい人間関係の形成によるストレスへの対処
転職先では、自分だけが「外様」であることが多いため、まずは自分という人間を覚えてもらうことが第一歩です。
非常に基本的で、当たり前のことではありますが、初めて接する人に対しては挨拶や自己紹介をしっかりと行い、
たとえ年下の既存社員がいたとしても、会社のことを教えてもらう先輩として接するようにしましょう。
自分についての情報開示をして、同僚の社員と親密になることも大事ですので、ランチや飲み会などに
積極的に参加することも有効な手段です。
また、慣れない仕事では失敗をすることもあるでしょう。
その際は、下手に隠したり言い訳をしたりすると、周りからの信頼を得られなくなり、信頼を取り戻すのに
かなりの時間を要します。ミスをした際には素直に謝罪をし、謙虚に学ぶ姿勢を持つことが重要です。

②前の職場とのあらゆるギャップへの対処
前のブログでもお伝えしたように、以前の会社と新しい会社で、様々なギャップを感じる場面があります。
前の会社での勤務期間が長ければ長いほど、その会社のカルチャーは自分が思っている以上に自分の中に
染みついているものです。そのギャップによるカルチャーショックで、大きなストレスを感じることがある
かもしれませんが、会社のカルチャーに「正解」というものはありません。
それまでの自分自身の中の常識が通用しないこともあるかもしれませんが、新しい会社の一員になった以上、
一旦はそのカルチャーを受け入れる必要があります。
客観的に見ると、おかしな文化に感じることであっても、その会社の中ではそれが常識なのです。
新しい会社の文化を否定しても、何も変わらないし、自分が損をするだけです。
まずは、広い心を持って、何事も受け入れる努力をしましょう。

③自分自身への失望感への対処
以前の会社で活躍していた人が、新しい会社ではなかなか自分の力を発揮できていないと感じ、
自信を喪失してしまうことも、転職後によくあることです。
弊社の顧客企業で、各業界のエース級営業マンを積極的に採用している会社がありますが、その会社に入社した方は、
非常に優秀な方であっても、大抵は必ずどん底まで突き落とされて挫折を味わうと言われています。
その挫折を乗り越え、自分の持ち味を発揮できている方が、ハイパフォーマーとして活躍できています。
どんなに能力の高い人であっても、新しい会社での仕事にアジャストするためには、ある程度時間がかかるものです。
もちろん、1日でも早く仕事に慣れて、戦力になる努力は必要ですが、自分自身に対して厳しくしすぎて、
精神的に参ってしまっては本も子もありません。自分への「忍耐」も必要です。

実際に壁にぶつかってしまうと、本当に逃げ出したくなるときもあるかもしれません。
対処しようと思っても、思うようにならないこともたくさんあるでしょう。
でも、その現実から目を背けてしまっては、何も変わらないし、何も得られません。
転職後の壁は、必ずと言って良いほど誰にでも立ちはだかるものです。
転職をする前からその存在を知っておき、壁を乗り越えるための対策を練っておけば、
壁にぶつかったときの衝撃は和らげることができるでしょう。

壁にぶつかることを恐れていては、転職はできません。
壁を恐れず、挑戦できる覚悟を持った方だけが転職後に成功していると言っても過言ではないかもしれません。
転職をする際には、このことを頭に置いていただければと思います。