転職エージェントの選び方② ~おすすめできない転職エージェントの特徴~

 

今回は、「おすすめできない転職エージェント」というテーマでお伝えします。
先日のブログで、全国には2万以上の転職エージェント会社が存在するとお伝えしました。
人材紹介を本業にしている会社であれば、「コンサルタント」とか、「キャリアアドバイザー」といった人が
転職希望者の方の転職支援を行います。
その中には、転職希望者の方の親身になって、誠実にサポートしてくれるエージェントもあれば、
自社の売り上げ、利益を最優先して、「とにかくどこでも良いので入社さえして貰えば、後は知りません」
というようなスタンスを取っているエージェントもあります。

当然、後者のエージェントは転職希望者の方にとって決して「良いエージェント」とは呼べません。
しかし、業界として非常に残念なことではありますが、そういった不適切な営業をする転職エージェントは
少なからず存在します。
そのような転職エージェントの支援で転職をすると、100%ではないですが転職に失敗、後悔する可能性が非常に高いです。
転職で後悔しないためにも、エージェントの質を見極める必要があります。

 【おすすめできない転職エージェントの特徴】
①とにかく、たくさんの企業に応募することを勧める

求人を多数持っているエージェントにありがちですが、とにかく多くの求人にエントリーすることを
勧めるエージェントがあります。
転職希望者の希望する条件面だけではなく、その人の志向やキャリアの方向性を聞いた上で最適な求人を提案することも、
転職エージェントの重要な役割の1つです。
新卒採用と中途採用は全く異なりますので、「数打てば当たる」というやり方では非常にリスクが高く、
転職を後悔することになりかねません。
「20~30社エントリーして、そのうち1社ぐらい、どこか決まりますよ」というような無責任な発言をするエージェントには要注意です。

※参考 転職において、「多くの企業に応募すること」は必要か?https://www.ninesearch.co.jp/%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%84%e3%81%a6%e3%80%81%e3%80%8c%e5%a4%9a%e3%81%8f%e3%81%ae%e4%bc%81%e6%a5%ad%e3%81%ab%e5%bf%9c%e5%8b%9f%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%80%8d%e3%81%af/

 ②早く応募しないと求人が無くなってしまうと、応募を急かす
転職の情報収集をしているものの、実際に転職したい時期は「今すぐ」ではないという方は多くいらっしゃいます。
まだ、「話を聞きたい、情報収集をしたい」という段階の転職希望者の方に、脅すように
「早く応募しないと求人がなくなりますよ」と言ってエントリーを急かす転職エージェントがいますが、
それはそのエージェントの営業成績を上げるために過ぎません。
もちろん、中には採用枠が1人の求人もあり、実際に求人がなくなるということもありますので一概には言えませんが、
常識的に考えて全ての求人がなくなってしまうなんてことはあり得ません。
転職エージェントの口車に乗り過ぎないように注意が必要です。

③履歴書や職務経歴書の添削をほとんどしない
履歴書や職務経歴書は、転職活動において非常に重要な役割を果たします。
ご自身のことを全く知らない企業に、ご自身の特徴や強みを企業にアピールするための、
言わば「求職者のプレゼン資料」です。
履歴書や職務経歴書の出来が悪ければ、それだけで門前払いされることもあるので、丁寧に作りこむ必要があります。
普通の人は、履歴書・職務経歴書を作り慣れている訳はないので、プロである転職エージェントがアドバイスを行います。
それを全くしない転職エージェントは、怠慢であると言っても良いでしょう。

 ④不採用時のフィードバックがない
残念ながら選考でご縁がなかったとしても、次の活動に活かすために、転職エージェントは
不採用理由のフィードバックを行います。
直接求人に応募すると、フィードバックは大抵の場合もらえません。
転職エージェントを利用するメリットの1つが、不採用理由のフィードバックを元にPDCAを回せることです。
フィードバックをしない転職エージェントは、これも職務怠慢だと言えます。

 口頭で内定の連絡をもらった段階で、入社意思の確認を行う
これは、実際に転職希望者の方から聞いた話です。
転職希望者の方が、最終面接で「内定です」と口頭で聞いたまでは良いですが、採用時の条件通知書を
書面で発行されないまま、転職エージェントが入社の意思や入社時期について話を詰めてくることがあるそうです。
通常、正式な書類として企業から条件通知書(オファーレターとも呼ばれます)が発行され、その書類を確認してから
内定承諾をするかどうかを決めていただくのですが、そのステップを飛ばしているのです。
転職エージェントも、サラリーマンですので、上司からの数字のプレッシャーがあることが多いですが、
内定承諾を早く行うように迫ってくるエージェントは、本当に転職希望者のことを考えて仕事をしているのではなく、
自分の業績や評価を重視しています。
 

いかがでしょうか?
ご自身の考えや転職の仕方によって、ご自身にとって良い転職エージェントの定義は変わってきますが、
是非、エージェント選びは慎重に行ってください。